両くるぶし下部周辺の痛み(坐骨神経)
笠原先生による解説
【症状】両くるぶし下部周辺の痛み
朝の歩き始めに、踵の内側、内くるぶしに近い所にビリビリとした痛みやしびれ感があり、神経を針で刺されたように感じる人もいます。
しばらく歩いていると慣れて温まり、次第に和らいできます。
主に足の内側にビリビリとした痛みやしびれ感を言いますが、踵の外側・外くるぶしに近い所を強めに押すと、同じような症状があります。
子どもに起こる「踵骨骨端炎」とは全く異なるものです。
【原因】両くるぶし下部周辺の痛み
原因は坐骨神経の緊張です。このケースは踵部分にある「坐骨神経の付着部の炎症」です。外反母趾・浮き指・扁平足などの異常があると、足裏が不安定になり、まず重心がかかとへ片寄り、次にそのかかとへの片寄りは左右差を伴います。
この足裏の不安定を腰の筋肉が補い、腰にズレ(歪み)が起こります。そこへ踵に重心が片寄っているため、踵からの過剰な衝撃波やねじれ波が繰り返されます。そして腰部に炎症が起こり坐骨神経を過緊張させるため、かかとの付着部が引っ張られ炎症が起こるのです。
【改善策】両くるぶし下部周辺の痛み
施術で治す場合
改善策としては (1) 下肢の血行不良の改善 (2) かかと重心の解消 この2点が必須です。
施術では低周波電気(足裏)や専用マッサージ器(フットバイター)・手技により足裏から緊張をほぐし、全身の血行を促します。特に、悪い歩き方により緊張したアキレス腱を、押圧することですね・ふくらはぎの緊張をほぐし、足先から心臓へ血液を送り返すポンプ作用を高めて血行促進を行います。
症状が軽い場合は、痛みの無い場合のテーピング法で重心を正しい位置に戻し、3点歩行を促してかかとにかかる負担を軽減させます。
また、足首が不安定な場合は、痛みの有る場合のテーピングの後にサラシ包帯を使い足首を無重力状態に近づけ、かかとにかかる負担を軽減させていきます。
およそ3~4ヶ月程で改善が期待できます。症状がひどい場合は6ヶ月かかることもあります。
自分で治す場合
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- ● 自宅や外出先では足裏のバランスを整える「3本指テーピング靴下」を履きましょう。
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このサポーターは、かかとを左右からロックすることで動きを止めて足首を補強します。
※この商品は1個入り、左右兼用です。
また、腰・骨盤のゆがみを整えるために骨盤用「ココベルト」の利用をおすすめします。
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靴の中には人工筋肉素材の「免震インソール」を入れることで、歩行時に地面から伝わる「過剰な衝撃波とねじれ波」を防くので、足の痛み予防につながります。
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また、自宅では足指の可動域を広げるグーパーリハビリ運動を行います。毎日片足5分ずつ、翌日に痛みが残らない程度に行います。
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
様々な足の痛みの
原因と治し方
- 外反母趾の痛み
- 痛みはないが外反母趾
- ひどい外反母趾と痛み(足ヘバーデン「カサハラ外反結節」)
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