第2指付け根の痛み
笠原先生による解説
この部分を上下に指でつまむと激痛がある
【症状】示指(2指)付け根の痛み
はじめは軽度のチクチクした痛みですが、何も処置せずに放っておくと、歩くたびに我慢できないほどのズキズキした痛みになってしまいます。
やがて2指の付け根の部分が腫れあがり熱を持ち、歩くほどに激痛になります。
そのような状態ではすでに疲労骨折を起こしていて、その部分の骨が太くなっていたり、中には2指が上部に浮き上がったように脱臼していることもあります。
初期の場合でも、2指の付け根を強くつまみ上げるとかなりの激痛があり、骨が太くなっているのが分かります。
はじめに痛みを感じて、病院でX線診断を受けても初期・中期の段階では画像に写らないことも多く、異常とは診断されないため、最終的に激しい痛みを発症するまで放置されてしまうのが特徴です。
【原因】示指(2指)付け根の痛み
2指の付け根部分を強く地面に打ち付けて歩行していることが原因です。
外反母趾・浮き指・扁平足など足裏のバランスが崩れていると、足指が踏ん張れないために指先が浮いたまま縮こまるので、繰り返し衝撃を受けた結果、指の付け根の軟骨が変形したり、疲労骨折で周囲の神経を刺激してしまうのです。
主に立ち仕事や外回りの仕事をする人に多く、他にも普段はあまり歩かない人が、急に固い靴で長時間歩きまわると起こることも多くあります。
また、この症状を発症する人の中には『ヘバーデン結節』や『リウマチ』を伴っていることもあるので注意が必要です。
ヘバーデン結節とは、手や足の指の第1関節が太くなったり、曲がったりする症状です。
これは特に60歳以上の女性に多く見られ、10人に1人の割合で見られますが、中には40代から兆候が見られる場合もあります。
通常は手にのみ起こるといわれていますが、実際は足・ひざ・腰・首にも起こります。
ヘバーデンはリウマチとは異なりますが、進行性なので足に出た場合は体重が乗り、進行が加速する場合が多いようです。
2指の変形は『ヘバーデン結節』の有無に関わらず、初期段階ではX線診断ではわからないため、直接2指を強くつまみ上げて痛みの有無を確認する必要があります。
X線で2指の部分が異常と診断された場合は、すでに後期段階になっていて、変形や疲労骨折が進行していることが考えられます。
【改善策】示指(2指)付け根の痛み
施術で治す場合
「痛みのある場合のテーピング法」を4~6ヶ月すると変形や疲労骨折が修復されます。人間には固定をすると「過剰仮骨の吸収と付加骨の添加」という自然治癒力のエネルギーが発揮され、根本的に治癒してきます。
自分で治す場合
仕事や外出時に!!
地面からの過剰な衝撃とねじれを吸収無害化
- 【特徴】
- ● 滑りにくい素材で日常ウォーキングにおすすめ。人工筋肉素材「ソルボ」の心地良いクッション性で、地面から繰り返される過剰な衝撃とねじれを吸収無害化し、足・ひざ・腰・首を守ります。かかと7mm厚型タイプ。
価格4,800円(税別)
自分でできない場合は、室内用として、専用外反母趾サポーターで代用することも可能です。
外反内反くつ下(3本指テーピングタイプ)
外反内反Wサポーター(指間パッドタイプ)
3本指テーピング靴下との併用で強力にサポート。
弛んでしまった中足関節をしっかりサポートしながら指間パッドで歪みを改善します。
主に指が重なっていない「外反母趾初期~中期」の方向けです。
※テーピング靴下は別売りです。
外出用としては、緩んだ中足関節の弱めの補強をするために、伸びない包帯を甲部分に軽く巻いてテーピングテープで留め、その上からテーピングの代わりとなるテーピング靴下を併用する方法がお勧めです。
靴の中には人工筋肉素材の「免震インソール」を入れることで、歩行時に地面から伝わる「過剰な衝撃波とねじれ波」を防くので、足の痛み予防につながります。
免震インソール
ひどいしびれや痛みが治まってきたら、自宅では足指の可動域を広げるグーパーリハビリ運動を行います。毎日片足5分ずつ、翌日に痛みが残らない程度に行います。
- ・悪化させると疲労骨折を起こす場合もあるので、改善しない場合は速やかに医師や専門の医療機関治療を受けてください。
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
様々な足の痛みの
原因と治し方
- 外反母趾の痛み
- 痛みはないが外反母趾
- ひどい外反母趾と痛み(足ヘバーデン「カサハラ外反結節」)
- 浮き指(指上げ足)
- 扁平足
- 小指の痛み(内反小指)
- 巻き爪・陥入爪
- 足指の疲労骨折及び変形
- 親指のしびれ感や痛み
- 第2指付け根の痛み
- 第4指付け根の痛み(モートン病)
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