すねの中の方に重い痛み
(シンスプリント)
笠原先生による解説
【症状】すねの中の方に重い痛み(シンスプリント)
ジャンプで着地した時や走った時、すねの中の方でズキーンとした重い痛みが走ります。
特に、バスケットやサッカー・野球など激しいスポーツをする人に多く発生します。
X線に異常が見つけられない場合は、「シンスプリント」という症名がつく場合があり、下腿骨に異常があると「疲労骨折」という症名がつきます。
【原因】すねの中の方に重い痛み(シンスプリント)
膝部におけるねじれのアンバランス
外反母趾や指上げ足(浮き指)で、足裏の免震機能が低下した人に多発します。
下腿骨疲労骨折には、ジャンプによる「過剰な衝撃」によるもの「主に脛骨疲労骨折」と、ランニングによる「過剰なねじれ」によるもの「主に腓骨疲労骨折」の2種類に分けられます。
両者を比較するとジャンプをするスポーツの方が損傷の程度が大きいため、いい加減にしておくと1年以上も痛みが続きますので注意が必要です
疲労骨折は初期・中期の段階ではX線像に異常が出にくいので、異常があっても見逃されやすく悪化させるケースがよくあります。
損傷部の骨の圧痛と、わずかな骨皮質の肥厚を見逃さないことが重要です。
疲労骨折は後期になると骨に限局性の圧痛が著しく、外から見てすぐ分かるような腫れがあり、運動どころか歩く時にも痛みがあり、安静時痛や夜間痛もあります。
ここまでくると「シンスプリント」とは異なり、X線像にもはっきりとした骨皮質の肥厚、仮骨形成などの骨折状態が見られます。
【改善策】すねの中の方に重い痛み(シンスプリント)
施術で治す場合
X線像に異常がない場合は、ひとまず練習を休ませ、3裂のサラシ包帯などで足関節からひざ上まで固定します。足には、カサハラ式足裏バランステーピング法(痛みのない場合)で指を踏ん張らせ、足先が外方向へ必要以上流れないよう正しく歩けるようにします。また、靴の中には人工筋肉素材の免震インソールを入れて過剰な衝撃やねじれを軽減させます。
自分で治す場合
自分でできる簡単な方法として、3本指タイプのテーピング靴下(ロングタイプ)を履くと効果的です。また靴の中には人工筋肉素材の免震インソールを入れ、過剰な衝撃波とねじれ波を吸収無害化することも重要です。
免震インソール
また、自宅では足指の可動域を広げるグーパーリハビリ運動を行います。毎日片足5分ずつ、翌日に痛みが残らない程度に行います。
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
様々な足の痛みの
原因と治し方
- 外反母趾の痛み
- 痛みはないが外反母趾
- ひどい外反母趾と痛み(足ヘバーデン「カサハラ外反結節」)
- 浮き指(指上げ足)
- 扁平足
- 小指の痛み(内反小指)
- 巻き爪・陥入爪
- 足指の疲労骨折及び変形
- 親指のしびれ感や痛み
- 第2指付け根の痛み
- 第4指付け根の痛み(モートン病)
- 第1指と第2指の間の痛み
- 指の背と指間のタコと痛み
- 指の付け根のタコ・魚の目
- 足背部の痛み(中足骨疲労骨折)
- 足の甲の痛み
- 足関節の慢性的な痛み
- 外くるぶしの膨らみ
- 足底部の痛み(足底筋膜炎)
- かかとの痛み(踵骨骨底棘)
- 内くるぶし下部周辺の痛み
- アキレス腱の痛み
- かかとに起こる激しい痛み(踵骨骨端炎)
- 舟状骨の出っ張りと痛み(有痛性外脛骨)
- すねのはりや痛み
- すね内側1/3部の痛み(過労性骨膜炎)る
- すねの中の方に重い痛み(シンスプリント)