足と猫背・側弯症との関係
男性・女性を問わず猫背・側弯症の人が非常に多くいます。
先天的なものを除き、その原因は何なのでしょう?
原因はホルモンや筋肉の異常だと言われてきましたが、これは全体からみたら約1割程度で、実は猫背・側弯症の原因として最も多いのは、「外反母趾」「浮き指」「扁平足」などの足裏の異常による、体の左右差(アンバランス)だったのです。
外反母趾・浮き指・扁平足は、重心がかかとへ片寄るので、それだけ後方へ体が倒れる危険性が増します。これを防ぐために、本能的に背中を丸くしたり、または首を前に落として体の安定を保とうとします。これが猫背の原因なのです。
猫背は特に浮き指の子供から大人まで数多く見られます。
老人においては、筋力の低下で踏ん張る力が弱くなり、重心がかかとに片寄り、後ろへ倒れる危険性が増します。その危険を防ぐため頭を前に移動させ、背中を丸めバランスを保とうとした結果として猫背になるのです。これが今、小・中学生や若い世代の人にも起こっているのです。
9歳男子 浮き指・猫背胃腸障害・喘息
また、背骨が曲がる側弯症の原因も足にあったのです。外反母趾・浮き指・扁平足により重心がかかとに片寄ると、体に左右差が生じます。この左右差を補なおうとするため側弯症が起こります。足指は踏ん張りがきかず、無意識に外方向へ流れるような歩き方(ねじれ歩行)をしてしまいます。すると、ねじれた側の骨盤が高くなり、結果的に高くなった骨盤に対して、うまくバランスをとろうと背骨が反対側に曲がってきます。これが側弯症です。
14歳女子 浮き指・側弯症・顎関節症・自律神経失調状態
さらに重要な問題として、猫背・側弯症の人は首を痛めやすいという特徴があります。二次的に「足と首の異常」が原因となる「自律神経失調状態」「うつ状態」が非常に多いという問題があるのです。
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
様々な足の痛みの
原因と治し方
- 外反母趾の痛み
- 痛みはないが外反母趾
- ひどい外反母趾と痛み(足ヘバーデン「カサハラ外反結節」)
- 浮き指(指上げ足)
- 扁平足
- 小指の痛み(内反小指)
- 巻き爪・陥入爪
- 足指の疲労骨折及び変形
- 親指のしびれ感や痛み
- 第2指付け根の痛み
- 第4指付け根の痛み(モートン病)
- 第1指と第2指の間の痛み
- 指の背と指間のタコと痛み
- 指の付け根のタコ・魚の目
- 足背部の痛み(中足骨疲労骨折)
- 足の甲の痛み
- 足関節の慢性的な痛み
- 外くるぶしの膨らみ
- 足底部の痛み(足底筋膜炎)
- かかとの痛み(踵骨骨底棘)
- 内くるぶし下部周辺の痛み
- アキレス腱の痛み
- かかとに起こる激しい痛み(踵骨骨端炎)
- 舟状骨の出っ張りと痛み(有痛性外脛骨)
- すねのはりや痛み
- すね内側1/3部の痛み(過労性骨膜炎)る
- すねの中の方に重い痛み(シンスプリント)