タイプB:中足骨骨頭部の変形(骨端症)が原因となるモートン病
笠原先生の解説:モートン病タイプB
【症状】モートン病タイプB
主に第4指、または第3指中足骨骨頭部には発生した限局性の疼痛で、これもモートン病と診断され来院してきます。
歩き初めにズキーンとした痛みや『チクチク』、あるいは『ビリビリ』とした痛みがあり、中にはトゲか針でも刺さっているような感じがすると訴える人もいます。Aと同じように、初期の頃は歩き始め痛く、慣れて温まってくると痛みが和らいだり治まったりしますが、次第に歩く度にズキーンとした痛みが起こるようになってから慌てて来院してくる人も多くいます。
【原因】モートン病タイプB
Aのタイプと同じように、外反母趾や指上げ足(浮き指)または両方が合併している「外反浮き指」により、指の付け根にある中足関節が逆アーチ(舟底状)になっているためです。中足関節が逆アーチ(舟底状)になっていると、指先が浮いているため歩行時に第4中足骨骨頭部を地面に、より多く打ち付けてしまいます。この過剰な衝撃波が第4中足骨骨頭部の骨を破壊・変形(骨端症) させてしまい、周りの神経を圧迫して痛みが起こるのです。
これもX線やMRIなどの画像では確認できないため、このCタイプもモートン病と診断されている場合が多くあります。時々、第3中足骨骨頭部にも発生します。
浮き指で横アーチがくずれ、逆アーチの舟底形のため、歩行時4指の付け根が地面に打ちつけられ、骨の変形によって起こるモートン病
【判断の目安】モートン病タイプB
第4指の付け根にあたる、中足骨骨頭部だけの限局性圧痛です。上下から手で強くつまんで直圧を加えた時、この部分にだけ限局性の疼痛があるのが大きな特徴です。左右から強くはさんでもAのタイプのような神経症状は再現できません。
【治療期間】モートン病タイプB
本サイトで紹介しているテーピングと包帯固定により、初期なら2~3ヶ月で治りますが、進行した場合は6ヶ月前後を要します。
包帯固定をしても、ほとんど日常生活に支障はありません。慣れてくると自分で施術し治すことができます。テーピングと包帯の他に、「専用靴下」と「専用サポーターと」の併用による簡単な方法で、自分で治すことができます。
3本指テーピング靴下と、専用サポーターを併用することで、自宅で簡単にモートン病のケアができる
医師の判断を優先され、あくまで「自分でできる未病改善」の参考として下さい。
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