足と健康との関係

危険!外反母趾よりも危険な「浮き指」


成人女性の約80%、小中学生の約60%に足裏の異常がと説明しましたが、それが「外反母趾」「浮き指」「扁平足」です。さらに外反母趾と浮き指が混合している「外反浮き指」も非常に深刻な状態です、これは新しい足の異常として重力とのバランス医療「過労性構造体医学(2005年・医道の日本社)」の中で命名しています。


外反母趾は親指が小指側に15度以上曲がっている状態ですが、浮き指は親指を甲側に押した時90度以上反ってしまう状態です。この2つの特徴を併発している症状を「外反浮き指」と呼んでいます。近年では女性はもちろん、小中学生や男性にまで幅広く起こり踏ん張れない足の代表になっています。

外反母趾は自分の足を上から見ると親指の角度が曲がっているので、容易に判断ができますが、浮き指というのは上から自分の足をパッと見ただけでは分からず、親指を甲側に押してみて初めて分かるので、見落としがちなのです。そういった意味では「浮き指」は「外反母趾」よりも見落とされやすい分、危険なのです。




浮き指は単に指が浮いているという事ではなく、「歩行時に指が踏ん張れないため、地面からの過剰な衝撃波とねじれ波が原因となり、体のズレ・ゆがみや骨の変形・損傷が引き起こされる」ということが大問題なのです。

また、女性の悩みに多い「下半身太り」「O脚」にも浮き指が関わっています。




浮き指があると、足裏の不安定を上部の筋肉(すね・ふくらはぎ・お尻・もも)が補ってしまうため、発達してしまい、疲労を溜めこまないように脂肪を蓄積させてしまうのです。

なぜ現代人にこのような足裏の異常が激増しているのでしょうか?
その理由は大きく3つあります。


1.足底反射障害

わたしたち現代人(先進諸国)は裸足で砂利道や土の上を歩く機会がなく、靴や靴下を履き、平らなアスファルトやコンクリートの上での生活をしています。人間は本来、足の裏を刺激されることにより、足底反射(足裏を刺激されると足指を握り返す反射)が起こり、足底筋群(足指を屈曲させる筋肉の総称)が発達し、地面から受ける衝撃やねじれから体を守るようにできています。しかし現代人(先進諸国)にはこの足絵低反射が起こらないので、足指が正しく機能していなくなってしまうのです。

足裏の刺激不足のため、歩行時に足指に力が入らない(足底反射障害)


2.ロック歩行

大きめの靴やブーツ・上履きを履くことによって、靴が脱げないようにと足指を靴の内側に引っかけて歩くような悪い癖が無意識のうちについてしまいます。足指が浮いて外反浮き指になってしまうと歩行時足先が外方向へ流れるねじれ歩行となります。テコの原理で説明すると、母趾が力点、支点が母趾球部、作用点が第5中足骨基部となり力が逃げていき、次第に母趾や足指が外反したり浮いたりしていきます。

靴が脱げないようにと指を上げたり、縮こまらせたり、Z状にロックして歩く


3.先の細い靴

これに加え、先の細いハイヒールやパンプスを履くことで、弱った足指が靴の形に合わされていくのです。ハイヒールやパンプスを一度も履いたことのない小中学生や男性にも外反母趾が起こるのはこのためです。ハイヒールやパンプスは3番目の要因に過ぎなかったのです。


浮き指が原因となる様々な体の不調、痛み、下半身太りの原因と改善法については、浮き指専門サイトでも詳しく解説しています!


【公式】笠原巖の浮き指専門サイト

http://www.ukiyubi.net/

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