足の痛み最新情報


【足の痛み⑥】スポーツ障害

■決して使いすぎだけではない!スポーツ障害の先入観を正す!

「負傷の瞬間がはっきりしている新鮮なスポーツ障害」は全体的に見ると20%でしかないのである。
残りの80%は「負傷の瞬間が特定できない」亜急性のスポーツ障害である。
つまり原因がはっきりしない亜急性の捻挫や、疲労骨折なのだ。
このことから分かるように日々の練習中に損傷しないようにすることの重要性を知ることである。

重要伝達事項

同じ年齢、同じ種目、同じような体型、同じ運動量にも関わらず、同じ条件下でスポーツ障害を起こす人と起こさない人とに分かれる。この差は足裏の不安定にあるのだ。
外反母趾や浮き指(指上げ足)、扁平足があると3つの足裏の不安定によりスポーツ障害が発生する。
① バランス機能の低下 足と体に歪みが起こってしまう
② 免震機能の低下 かかとから受けた過剰な衝撃とねじれが、上部の歪んだところへ「介達外力」として伝わる
③ 運動機能の低下 踏ん張り力の衰えた足でスポーツをすることにより①②を多く反復させ、スポーツ障害が発生する

■スポーツにおける「足の痛み」の種類

(1)第1・第2中足骨間部の痛み

中学生になり、急に走る量が増え、浮き指や外反母趾により踏ん張る力が弱い所へ、つま先に重心が集中し すぎたため、第1第2中足骨間が無理やり広がりすぎて炎症を起こしたことが原因。 最初は足裏のしびれ感を訴えるのが特徴。

(2)第5中足骨基部の痛み

足の外側、踵と小指の中間部が痛む症状。足をひねった時、体重がこの部分に集中して痛みや骨折を起こす。 また、浮き指や外反母趾、扁平足で足の踏ん張り力が低下している人は親指からの負担が、この第5中足骨基 部に繰り返され反復する。

(3)舟状骨部の痛み(足内側の痛み)

足の内側、内くるぶしの少し前側の出っ張った骨(舟状骨)を下から上方に押し上げると激痛がする。 浮き指や外反母趾で親指の踏ん張り力が低下している事が原因となり、この舟状骨に重力の負担が集中する 為、痛みと共に骨が出っ張り、ひどい場合は舟状骨疲労骨折を起こしていることが多い。

(4)足関節の痛み(足関節捻挫)

外くるぶし周辺に腫れと痛みがある症状でスポーツ中のケガで最も多い。 浮き指や外反母趾で普段から足首にねじれのストレスによる疲労が蓄積している為、ちょっとした動きで捻挫をしやすい。

(5)甲側部(足背部)の痛み

午前中は痛みも腫れも少ないが、午後から痛みと腫れが増してくる症状。 浮き指、外反母趾があると親指の踏ん張り力が低下する為歩く時や走る時、中足関節に重力の負担が繰り返され疲労骨折を起こす。

(6)足底部の痛み(足底筋膜炎・足底腱膜炎)

足裏の踵近くが痛く、特に歩き始めに強く痛み、午後になって温まると痛みが和らぐ症状。 浮き指やハイアーチの人、外反母趾や扁平足の人は構造上、足底腱膜により重力の負担が集中することが原因。

(7)かかとの痛み(踵骨骨端炎)

7才から14才位までの思春期の少年に多く見られ、歩く度に踵の骨(踵骨部)に痛みがある。 かかとの骨を強くつまむと激痛がする症状。浮き指があると重心がかかとに片寄るため、スポーツでこの 踵骨を過剰に打ち付けることによる、踵骨骨端部の炎症や疲労骨折である。

(8)アキレス腱の痛み

常時圧迫されるような痛みがあり、触診すると腫れていたり、切れているのが分かる。 アキレス腱の損傷は浮き指や外反母趾により重心が踵に片寄り、踵からの過剰な衝撃が腰部に損傷を起こし、常に坐骨神経が緊張状態にある人に集中し起こるのが特徴。

(9)すねの内側下部の痛み(過労性骨膜炎)

スポーツをする少年に多く発生。走ると痛みがあり、直圧痛が著しいのが特徴。 浮き指や外反母趾があると、足先が外方向へ必要以上に流れる「ねじれ歩行」によりすねの内側下1/3部に疲労が蓄積したことが原因。

(10)すねの外側上部の痛み(シンスプリント)

浮き指や外反母趾によりスポーツ時にねじれのストレスがこの部分に繰り返されたことが原因。

(11)肉ばなれ(ハムストリングス筋断裂)

ももの後ろの筋肉やふくらはぎの筋肉が、急激に収縮して切れる損傷を「肉ばなれ」という。 激しい痛みと共に歩行痛が著しいのが特徴。 浮き指や外反母趾があると坐骨神経が緊張し、常に下腿部が疲労状態にある。この疲労状態にある筋肉に急激な負荷がプラスされて発症する。

(12)ひざの痛み(オスグッドシュラッター氏病)

中学生くらいの少年に多く、お皿(膝蓋骨)の下の出っ張ったところ(脛骨粗面)を押すと強い痛みが ある。 浮き指や外反母趾で足裏が不安定になり、これをももの筋肉(大腿四頭筋)で補うため、筋肉が疲労して脛骨粗面を引っ張り続け、はくり骨折に近い状態になっている。

(13)股の痛み(恥骨結合炎)

恥骨の左右の継ぎ目がこすれて炎症し、股の付け根や下腹部が痛む症状。 サッカーや陸上、ハードル、ラグビー、体操などで見られる。 浮き指や外反母趾で足裏が不安定になり、この不安定さを骨盤が補い恥骨結合部に歪み(ズレ)が起こり、こすれて炎症が起こる。

少年・少女の疲労骨折は、骨がまだ成長途上で固くなっていないため、骨がもろい。また骨より筋肉の 収縮力の方が強い場合はその付着部がむりやり引っ張られたり、剥がされてしまう。 更に反復されると「裂離(れつり)」「剥離(はくり)」「骨折」を起こす。

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例)骨盤裂離骨折・・・坐骨とももの裏側が緊張し痛む

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